1948-06-11 第2回国会 参議院 予算委員会 第28号
御承知のごとく通信會計は終戰以來と連年赤字に悩まされて來たのでありますが、本年度におきましては、物價運賃の改訂、給與水準の引上等に伴いまして、一層經費の増大を來たすこととなりましたので、止むを得ず通信料金の改訂及び一般會計よりの繰入によつて收支のバランスを保つことといたしたのであります。
御承知のごとく通信會計は終戰以來と連年赤字に悩まされて來たのでありますが、本年度におきましては、物價運賃の改訂、給與水準の引上等に伴いまして、一層經費の増大を來たすこととなりましたので、止むを得ず通信料金の改訂及び一般會計よりの繰入によつて收支のバランスを保つことといたしたのであります。
それから鐵道通信行政費繰入、これは今年度から初めてのものでありますが、鉄道、通信両會計につきまして獨立採算性を採つて、運賃の引上げをいたすという際におきまして、一般の行政に属するような監督経費をも含めるのはおかしいじやないか、それは一般的な経費だから一般會計から繰入れたらどうかという議論がありまして、鐵道會計に付しまして十四億圓、通信會計で本億圓、これは一般の監督行政に関する経費でありますので、一般會計
然らば現在の通信會計の状態がこうなつておるが、これを一體如何にしてその通信料金値上げに要する經費、つまり現在のままにおいて出て來ます赤字をどうして克服して行くかということを聞いて見まするというと、それには具體的な案を持つておらないようであります。
併しそれは無理なことでありまして、通信會計としてはそんな餘力はございませんし、先の見通しとしても、今後の値上げを御承認願えるといたしましても、二倍程度ではなかなか七ケ年計畫で全部完済できるようには立てにくいかと思いますが、そういうことで率直に申しますれば、取敢えず三億は返すが先のところはまだはつきり見通りがついておらないということがあるようでございます。
○國務大臣(三木武夫君) 御承知のように今年度の通信會計においては大體五十三億の赤字になつております。これは先程も申上げたごとく、昨年の七月でしたか、新物價體系のときにもう少し上げるべき性質のものであつたのでありますが、大局行な見地から値上げをしなかつた。そういう赤字がある上に御承知のような新給與の基準が近く決る。又〇・八の支拂もある。
今のところでは一般會計からも財源がある程度あつて、そうしてこの通信會計の收入増加によりまして、その幾分でも繰入れて行くというようなことでありますと、まだよく分るのですが、一般會計の方では全然財源がない。通信と鐵道の運賃なり料金を上げて、一般會計の財源に補填するのだということになりますと、一體今お話の三十五億を通信會計が借りておるようですが、これをどういうふうに返すか。
次に國有鐵道事業特別會計及び通信事業特別會計におきましては、今次補正豫算の編成にあたりまして、人件費及び物件費等につきまして、相當の節約を行うことといたしましたにもかかわらず、現在の收支状況におきましては、當初豫算及び補正豫算を通じまして、歳入不足が鐵道會計におきまして百十一億九千百餘萬圓、通信會計におきまして四十三億六千二百餘萬圓に上る情勢であります。
そういたしまして、二十年度に戰爭が終ります途端に、經濟條件が一變いたしまして、非常に諸物價の高騰、生計の困難というものが高まつてまいりましたために、通信會計としましてはそれまでそういうことはなかつたのでありますが、この年に初めて業務勘定において二億六千六百萬圓ほどの借入金をいたしました。これは純粹の赤字でございます。
○東谷説明員 ただいまのお言葉でございますが、鐵道及び通信の特別會計に對する大蔵省の豫算面における掌握力につきましては、事實上多少あるかとも思われますが、會計檢査院の見たところでは、そういうふうには必ずしも映じていないのでありまして、實地檢査、あるいは書面檢査におきましてもそうでありますが、鐵道會計といわず、通信會計といわず、一體私どもの感じから申しますと、作業會計、あるいは事業會計といつたものにつきまして
そういうわけでありますから、通信會計でいたしますものは、保險、年金及び郵便貯金につきましては、取扱いの實務をやつておるということでありまして、會計自體としては別のものがあるわけでございます。
いずれにいたしましても、一般的に距離制ないしは帶域制度をとるかという問題につきましては、少くとも現在の小包料金收入を悪るようなことがありましては、今日の通信會計の状況から見まして困るわけでありますので、そういう點になりますと、實際今日取扱われておる小包がはたしてどういう距離のものかということにつきまして、具體的な資料をまず把握することが前提になるわけであります。
右の歳出増加の内容を要約いたしますれば、最近の特債の値上りに伴う物件費の増加と職員の給與改善に伴う経費の膨脹等がその大部分でありまして、物件費につきましては、極力これが節約に努めると共に、人件費につきましても、通信會計における本豫算定員四十九萬三千餘名を四十三萬六千餘圓に縮減する等経營の合理化について、相當英断的措置を講じた次第であります。
右の歳出増加の内容を要約いたしますれば、最近の物價の値上りに伴う物件費の増加と、職員の給與改善に伴う經費の膨脹などが、その大部分でありまして、物件費につきましては、極力これが節約に努めますとともに、人件費につきましても、通信會計における本豫算定員四十九萬三千餘名を、四十三萬六千餘名に縮減する等、經營の合理化について相當英斷的措置を講じた次第であります。
鐵道、通信及預金部繰入は八十五億圓でありまするが、内譯といたしましては鐵道會計が五十億圓、通信會計が二十五億圓、預金部が十億圓であります。いずれも後年度におきまして一般會計に繰戻をいたすわけであります。
すなわち鐵道會計及び通信會計、この兩會計の本年度の資金不足額は二百九十億圓ということになつております。そうしてこれに政府が八十何億かの金を出しましても、たいへんな不足があるわけでありまして、その不足のほとんど全部は日本銀行から直接借入れるということになつておる。すなわちこの點から二百億圓ばかりの新しい紙幣がインフレートするということは疑いありません。
一方において支出の面についても、先程の申述べたのですが、合理的に支出の面を考えて行つて、そうして五年乃至七年くらいの長期計畫を立てて、それまでの間は通信會計というものは非常に不健全なもので、まあ五年乃至七年の間にはいろいろな赤字も補填して、もう全く一人歩きのできるような健全な特別會計にしたい。こういうことで獨立採算制を考えて、一方において増收策も立てておる次第であります。
やはり、通信會計全體として見て行くより外はない。將來においてはそういう形でバランスを合わして行くことがよろしいが、立直るまでの間はやはり全體として見て行く外ないだろうと考えております。
○新谷寅三郎君 逓信大臣のお話にありました通信會計の二十五億圓の借入金でございますが、これは今囘鐵道の方からも説明を聽きまして、多分逓信の方も同樣だと思います。
それから通信會計についても、まつたく同樣であります。それから復金の四十億の出資金でありますが、これは財政資金でこの出資金は賄うことになつておるわけであります。なお債券の發行というようなこともいたすことになつておるわけであります。
○栗栖國務大臣 今度の補正豫算につきましては、鐵道會計に五十億、通信會計に二十五億、こういうものを臨時例外的の措置として繰入をいたしたのでございます。これは特別會計の獨立採算制、こういう立場から申しましても、一時例外的に繰入をしたのであります。二十三年度からは改善合理化という線に沿つて赤字をなくする。
これは各特別會計における獨立採算制の見地から、後年度においていずれもこれを一般會計に囘收いたす豫定のものでありますが、この繰入れをいたす結果、鐵道、通信兩會計におきましては、年間を通じまして、大體鐵道會計において十億圓、通信會計において五億圓ずつ毎月赤字が出るのを、十一月以降においてはこれを解消し得ることになるわけであります。
○西村(久)委員 次に鐵道會計、通信會計の不足財源を公債金に充てておるのでございますが、こういうふうな赤字を示す關係から考えますると、また近く鐵道の運賃、あるいは通信料金でも値上げしなければ、この會計の收支はもち得ないような關係に相なつておるのではなかろうかと思うのであります。
○西村委員 この通信會計、鐵道會計の赤字の出來ます大體の原因はどういうところにあるのでございましようか、そう點一つ御説明願います。
○大野(勝三)政府委員 梶川委員から通信會計の現状につきまして、つねづね非常な深い御同情、御關心をおもちくださいまして、いろいろと適切な御意見などを拜聽いたしておりましたことは、私どもも非常に感謝いたしておるのでありますが、ただいまお話のございました通信會計の赤字對策の一端として、料金の是正をするかしないかという點でありますけれども、御旅行中の大臣がどのようなことをお話になりましたか、まだ實は私ども
これの數字は本委が司令部で審議中でございますので、具體的には申しかねるのでございますけれども、鐡道會計におきましても、又通信會計におきましても何萬という人間を減らす、或いは定員において或いは現在の實員に比較いたしまして何萬という人間を減らすという計畫を以て遊んでいるという實情でございまして、政府におきましては機會あるごとに人員の膨脹を阻止すべく全力を擧げているのであります。
政府といたしましては、少くとも健全財政主義を貫くという意味で、もつと積極的に財政經濟の面に意を注ぎますとともに、進んでは特別會計における赤字のごときものも、もし政府に勇氣があるならば、鐵道會計あるいは通信會計にしても、その經營の合理化ということを積極的に斷行せられることによつて、おそらく赤字を克服する大きな理由をそこにつくり上げることができると思うのであります。